ひとすじの光を信じる決意ができなくて

昨日、Travis Japanの新しいお仕事の情報が入った。

Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2018のバックのお仕事だ。

昨年2017年もキスマイツアーのバックについていたので、2年連続はないかな…と思いながらも、他Jr.のスケジュールも考えると可能性としてはあり得るだろうと期待していた。キスマイのライブはもともと6月の東京ドームと7月の西武ドームには行くことは決まっていたものの、初日が開けてもしバックにトラジャがついていたというレポを見たら、即座に名古屋へ飛ぶつもりだった。

初日前日にバック確定の情報が入ったにも関わらず、私は名古屋に行かないことを決めた。

 

GWの絶賛9連休中で、スケジュールを調整すればすぐにでも名古屋へ行ける環境だった。東京から名古屋は日帰りで新幹線で行ける距離。チケットはないけれど、未だに譲りのチケツイは度々見かけるし、土壇場でもどうにかなるとは思った。

それなのに、名古屋へ行かないという決断をした。

それにはきちんとした理由がある。キスマイ初日の真っ最中の今、自分の気持ちを素直に綴ってみようと思い、久しぶりにブログを開いた。

 

川島如恵留くんに落ちてから、早いもので半年が過ぎた。

未だ鮮明に記憶に宿る、『ABC座 ジャニーズ伝説2017』での彼のパフォーマンスに視線を奪われた。その瞬間からステージ上の他の誰も視界に入らなくなり、ただひたすらにのえるを目で追っていた。指先まで美しいダンスと、華麗なアクロバット。そして曲の世界観に入り込んだ情熱的な表現力。鋭く挑発的な眼差しで激しく踊っていたかと思えば、妖艶でセンシュアルな表情や、切なく儚げな視線。そして不意に見せた、大きな目がなくなるくらいの無邪気な笑顔。のえるの世界に引き込まれたあの衝撃は、まさに恋に落ちた感覚に似ていた。

ステージから近い席だったことも相乗し、幕間で戸塚担の相方氏に興奮気味にのえるの話をしたことも覚えている。舞台後には相方氏とお酒を飲みながら、あののえるくんって、キスマイのバックについてた金髪の子だよね?あの時は全然見てなかったけどヘアスタイルが変わっててすっごくかっこよかった…と語った。私が戸塚くん目当てで当てたチケットだったけど、その日はのえるの衝撃についてしか話をしていなかった。そうしてのえるの沼へと転がり落ちていくことをその時は想像もしていなかった私に、相方氏はこんな言葉をかけた。

 

『確かに、のえるって藤ヶ谷さんに似てるもんね。』

 

藤ヶ谷太輔くん。

私が約5年間、一途に応援し続けた人。

藤ヶ谷くんを好きになって、いい大人が人生で初めてジャニーズにハマることになった自分に驚きしかなかったけど、藤ヶ谷くんとキスマイを応援することは楽しいことだらけだった。いつぞやの熱愛報道だって乗り越えたし、藤ヶ谷くん以外にジャニーズで好きになる人なんて現れないと思っていた。彼のファンであることを誇りに思っていたし、自慢の担当様だった。

私にとって最初で最後の担当だと思っていた。

そんなことはもしかしたら誰しもが思うことかもしれない。誰だってその時は担当が一番、担当以外に心移りなんてしないし、掛け持ちなんて出来ない、担当への気持ちが冷める時はジャニオタを辞める時、一生この人についていくんだって思いながら、ファンでいる人も少なくないかもしれない。私は間違いなくそんな一人だった。

 

だからこそ、のえるを好きになり始めた時は戸惑った。 藤ヶ谷くんのファンを続けた5年間、少しもよそ見をしなかったわけではない。気になった人の舞台やコンサートにも行くようになったし、盲目さも年月とともに緩和されていったものの、のえるへの落ち方はよそ見どころではないことに自分が一番気づいていた。だから初めは掛け持ちで応援しようと思った。

 

のえるを応援したいと思ってから、Tranis Japan湾岸単独LIVEにハピアイ、ジャニーズJr.祭りと、次々とのえるのパフォーマンスを見る機会が続いた。複雑なことに藤ヶ谷くんの現場よりもはるかに多かった。

もちろん3月に藤ヶ谷くんの主演舞台『そして僕は途方に暮れる』も観に行った。私は彼のお芝居が大好きだった。彼にハマったきっかけも、彼の主演舞台で視線一つで感情を表現するお芝居を見て感動したからだった。大好きな人の大好きなお芝居。座長として堂々と舞台に立つ藤ヶ谷くんは頼もしく、立派な役者だった。お芝居と役に真摯に向き合って努力をする彼を知っているからこそ、感慨深いものがあった。

 

そんな複雑な胸中で迎えた、ジャニーズJr.祭り Travis Japan単独公演。感想を未だに綴れていないけれど、私はのえるとTravis Japanを応援していくことに決めた。これから先どんなことがあっても、彼らが光飛び散るステージで輝き続ける姿を見たいと思った。そしてJr.祭りオーラスで、のえるからこの上なく幸せなファンサをもらってしまった。きっとこの先二度とないであろう、一生忘れられない特別な数秒間だった。そんな奇跡も相まって、私は覚悟を決めたのだった。

 

だいぶ前置きが長くなったけど(前置きだったんかい)、私が今回名古屋初日に行かない理由。それは、

 

如恵留と藤ヶ谷くんが同じステージに立つ姿を見る気持ちの整理ができていないから。

 

6月の東京ドームにはのえる担として入る選択肢しか考えてないし、バックののえるを一生懸命追って楽しむんだろうけど、キスマイのライブをどんな気持ちで見たらいいかがまだわからない。だから東京ドーム公演までにきちんと自分の気持ちの整理をしようと思った。

 

のえるのことは本当に大好きだし、世界で一番美しくてかっこよくて可愛いと思ってる。のえるが今日ものえるでいてくれるだけで幸せだし、私にとって最高の王子様だと思っている。そしてこんなに好きにさせてくれたことに感謝までしてる。Jr.だからこの先のことに不安がないわけじゃないけれど、のえるのことが誰よりも好きなことは明白で紛れも無い事実だ。

でも藤ヶ谷くんからの『担降り』っていうのがいまいち自分でピンときてなくて。だって藤ヶ谷くんは何も悪くないし、嫌なところがあるわけでもなく嫌いになったわけでもない。今でも大好きな人なことに変わりはない。だから『担降り』するタイミングもわからなくて、今まで来てしまった。

 

きっとそのタイミングは、今回のキスマイのライブなんだろう。

 

だから来るべきその時までに、ひとすじの光を信じる決意をしたいと思います。